Codex CLIの承認オプションに関する調査
関連:Claude Codeの3つのモード
1. 前提
承認ポリシー(approval policy)とサンドボックス(sandbox mode)
Codex CLI がローカルでコードを編集・実行するときの安全性を守るための二本柱
approval policy → 「その操作を実行する前に人間に聞くか」
sandbox mode → 「その操作を実行できる権限があるか」
優先関係としては sandbox が上位
sandbox で禁止されている操作は、approval を never にしても実行されない
2. Approval policy
いつ人間の確認を挟むかを決める設定。操作の前に承認を求めるかどうかを制御する。
untrusted:信頼できないコマンド(Codex CLIに規定のホワイトリスト外の動作)に対してのみ承認を求める
on-failure:通常は承認なしでコマンドを試すが、失敗した場合に承認を求める
on-request:モデル自身がどの操作に承認を求めるかを判断する
never:ユーザーに承認を求めない
3. Sandbox mode
エージェントが実行可能な操作を規定
read-only:ファイルの読み取りのみ。編集や実行は不可
workspace-write:作業ディレクトリ配下では読み書き・実行が可能。ネットワークは既定で無効(設定で有効化可能)
フルアクセスモード:サンドボックスを外してシステム全体にアクセス可能にする設定(非推奨)
4. 運用例
モード一覧
https://scrapbox.io/files/68d945ed50bc5ceff1a8bc10.png
情報源:
codex/docs/sandbox.md at main · openai/codex
Codex security guide
5. 運用方針策定の指針
1. まず sandbox で上限(どこまで触らせるか)を決める
2. 次に approval で確認の頻度(煩雑さと安全性のバランス)を調整する